司法とは当然性悪説の上で成り立っているものだが,すべての人間に400万円の支払いと口をつぐませることを命じる判例に,なにも感じない人などいないだろう。
2ちゃんねる掲示板のペット大好き掲示板などに中傷発言が書き込まれ,削除に応じなかったとして掲示板管理人を訴えていた裁判で,原告の請求を認め,400万円の支払いと書き込みの削除を命じた。管理人は不当な判決で控訴するとしている。
これがぁゃιぃやあめぞうのときに起こったのならまぁいろいろと考えなければいけないこともあったんだろうが,今まで(この3年弱)の2chを放っておいてなにを今さらという感じが強い。なにが削除すべき発言にあたり,なにがあたらないのか。なにが賠償を生む発言にあたり,なにがあたらないのか。文字数制限などなくていいから,何百枚もの判決文になるものでいいから,きちんと司法として提示してみればいい。思いつきと当てつけでしかない判例など,ガキの裁判かよ。
噂や嘘,まやかしはどこにでもある。ネット上だけでなく,リアルにもあふれている。悪口を云わない,または人を悪く思わない聖人などこの世にはいない。そう,この判決は誹謗中傷の問題を扱ったものではなく,ネットワークへの弾圧,蔑みでしかない。ワイヤードの司法を持ち,人間全員に猿ぐつわをはめる根拠のないアホな判決をこそ,蔑め。
|